"自分の家で暮らすような"温かいサービスで、地域の信頼を集めている「けあスペース れんげの里」様。
幸泉で、エクステリア、ガーデン、畑の施工を担当させていただきました。
代表取締役の松本富士子様と、取締役の松本大様にお話をお伺いしました。

自分が将来入りたいと思える施設を

れんげの里では、"自宅の延長線"でありたいという信念でデイサービスを行っています。一人ひとりが生活していた環境は千差万別で、みんな気ままに暮らしてきたはず。施設のルールに合わせてシステマティックに行動してもらうのは無理があるし、高齢者にとっても好ましくないと思うんですね。


 だから、れんげの里には"ダメ出し"はありません。お年寄りの行動を「ダメ」と言って制限することは一切せず、「好きなときに、好きなことを」してもらうのが基本。秩序はこちらが作るものではなく、自然にできてくるものだと思っています。

施工前

そして、「仕事として介護をする」という意識ではなく、あくまでさりげなく、人として自然に手助けをしてあげたい。"自分が将来入りたいと思う施設"を作りたいというのが出発点なんです。

幸泉さんの大ファンです

自宅の延長線であるためには、環境も住み慣れた家に近い方がいいと思うんですね。だから、あえて普通の民家に手を加えただけの建物でサービスを行っています。でもこの家を借りた当初は、庭もかなり荒れていて、木も草も伸び放題という状態だったんですね。それで幸泉さんに庭のリフォームをお願いすることにしました。

幸泉さんは、以前から自宅のお庭や玄関を作っていただいたりしていて、もう10年くらいのお付き合いになります。私は幸泉さんの大ファンなんですよ(笑)。何かあると「そうだ、幸泉さんに相談してみよう」ってすぐ電話しています(笑)。

話を細かく聞いて形にしてくれますし、予算が少なくても、その範囲内で最大限要望を叶えようと努力してくださいますので、本当に感謝しています。

植物が季節を教えてくれる

幸泉さんのおかげで、見事に庭が再生しましたね。畑も作ってもらいました。お年寄りは土をさわってきた世代の方々。土に触れることで心が落ち着き、野菜や植物を育てることで張り合いも生まれるのです。そして、植物は季節を教えてくれます。新しい葉が芽吹き、生い茂り、そして枯れる・・・。そうした変化が、心地よい刺激も与えてくれます。

 やはり、人間家の中ばかりにいるのは良くありません。お庭にはベンチも作ってもらいましたし、みなさん毎日外に出てらっしゃいますね。ときには七輪で五平餅を焼いて、みんなで食べたりもいたします。

階段にも繊細な工夫が

この建物は道路から少し高い位置に作られています。道路から玄関までは階段なのですが、この階段も今回のリフォームのポイントのひとつです。介護施設なのにスロープがないことに驚かれる方もいますが、スロープがあっても、よほどでないとお年寄りは自分だけでは車イスを押して登ることはできません。この階段は1段ごとの幅や高さを工夫してもらいましたし、滑りにくいよう作ってもらいました。車イスでも1人介添えが付くだけで昇れます。

それに将来にそなえ、駐車場上のフェンスには、簡単に開放してリフトを取り付けられるよう秘密が隠してあるんです(笑)。そばに電源も準備してありますしね。

いろんな意味で、幸泉さんだからこそ、今のような快適な施設を作ることができたと思っています。

高齢者専用の集合住宅も建築中

それぞれの地域に合った、小さくても温かい施設を日本中に作るのが私の夢です。年を重ねることが嫌ではなくなり、施設で暮らすことを楽しみにしてもらえるような環境を作れたら本望ですね。

現在は、少し離れた場所に「あったかホーム れんげの里」の建築を計画しています。これは"高齢者専用の集合住宅"。ここは本当に自宅そのものですから、行動も全く自由。でも、ヘルパーが常時駐在し、食事や生活の補助をしてくれるのです。

 こちらのお庭も、現在幸泉さんに設計をお願いしているところです。介護施設にとって庭はとても重要。幸泉さんのアイデア力、対応の素晴らしさを信頼していますので、これからも助けてくださいね。

施工前に作成したラフスケッチ
名称けあスペース れんげの里様
住所三重県桑名市蓮花寺644-48
TEL:0594-41-2104  E-MAIL: ds-network@feel.ocn.ne.jp
ホームページhttp://renge-sato.jp
【施工箇所】 エクステリア・ガーデン・畑(リフォーム)
【設計】 田中良樹
【お話を伺った方】 代表取締役 松本富士子(まつもと ふじこ)様
取締役 松本大(まつもと だい)様